等級制度とは?保険料にどう影響する?
自動車保険の「等級制度」は、過去の事故歴などを反映して保険料を割引・割増する制度です。新規契約では通常「6等級」から始まり、無事故で1年ごとに1等級ずつアップし、最大で「20等級」まで上がります。
| 等級 | 無事故 | 事故あり | 割引率(目安) |
|---|---|---|---|
| 6等級 | — | — | 約0% |
| 10等級 | ○ | — | 約30% |
| 20等級 | ○ | — | 約63% |
| 14等級 | — | ○(事故1回) | 約24% |
| 7等級 | — | ○(事故1回) | 約20% |
等級が上がるほど保険料が安くなり、事故を起こして等級が下がると保険料が大幅に増加する仕組みです。
事故で「等級ダウン」したらどうなる?
保険を使って事故対応をすると、翌年の契約で等級が3つ下がるのが一般的です。さらに「事故有係数適用期間」がつき、保険料が割増になります。
例:20等級から事故を起こした場合
→ 翌年は「17等級(事故有)」となり、保険料が約3〜4万円増えるケースも。
→ 翌年は「17等級(事故有)」となり、保険料が約3〜4万円増えるケースも。
事故の種類(物損・人身・自損など)によっては、保険を使わずに自己負担した方が得な場合もあるので慎重に判断しましょう。
等級制度に関するよくある誤解
- 「等級が上がれば一生安い」→事故を起こせばすぐに下がります
- 「翌年になれば元に戻る」→事故有等級は3年間続きます
- 「1等級下がるだけなら大したことない」→実際は割増係数で大幅増になることも
事故後にできる対策
- 軽微な事故は保険を使わずに自己負担を検討
- 次回更新時に見積もり比較で少しでも安くする
- 事故有割引率に対応した保険会社を選ぶ
また、複数の見積もりを取ることで数万円の差が出ることも。以下の記事も参考にしてください。
まとめ:等級制度を理解して損しない選択を
等級制度は保険料に大きく影響する重要な仕組みです。事故時の対応や保険の使い方次第で、年間数万円の差が出ることもあります。仕組みを理解し、「使うべきとき」と「使わない方が得なとき」を見極めることが、節約の第一歩です。
次に読むなら:
▶️ 事故で保険料が5万円アップ!?等級ダウンの仕組みと「損しない対策」まで解説
▶️ 事故で保険料が5万円アップ!?等級ダウンの仕組みと「損しない対策」まで解説
なお、シニア世代の方は、補償内容や特約の選び方にも年齢特有のポイントがあります。
詳しくは 60代・70代・80代向け自動車保険ガイド をご覧ください。

